大阪・関西万博への参加を検討している妊婦さんの中には、「電動カートに乗ってみたいな」と考えている人も多いのではないでしょうか?
約155ヘクタール(東京ドーム33個分)という広大な会場を歩き回るのは、妊娠中の体には大きな負担になります。
ただ結論から言うと「妊婦は電動カートを利用できない」そうです。
本記事では、万博で提供されている「パーソナルモビリティ」の詳細と、妊婦さんでも快適に万博を楽しむための実用的なアドバイスをご紹介します。
大阪万博の電動カート「パーソナルモビリティ」とは?

万博会場では、来場者の移動をサポートするため、「パーソナルモビリティ」と呼ばれる電動カートの無料貸し出しサービスが提供されています。
基本情報
- 利用料金: 無料
- 予約: 不要(当日貸出抽選)
- 貸出場所: 西ゲート貸出所・東ゲート貸出所の2か所
- 駐機場: リング下などに点在
- 利用可能時間:最長4時間
電動カートの利用にあたっての注意点
これは電動車椅子ではなく、低速で移動する一人用の乗り物として設計されています。
車いすのように目的地までの使用はできず、あくまでも駐機場で停車させてそのあとは歩く必要があります。
妊婦のパーソナルモビリティの利用について
妊婦はパーソナルモビリティを利用できない
現在の公式情報では、妊婦さんは電動カート(パーソナルモビリティ)は利用できない(貸出対象外)と会場に張り紙がありました。
理由としては、パーソナルモビリティは車いすのような「福祉器具」ではないからという事だそうです。
電動カート以外に利用できる乗り物は?
どうしても歩くのが難しい方は、車いすをレンタルすることをお勧めします👍
数に限りがあるので、早めに受付をすることをお勧めします。
妊婦以外にパーソナルモビリティーが利用できない人は?
- 18歳未満
- 身長140cm未満
- 体重100kg以上(荷物を含む)
- 体調不良や健康に不安のある方
- 正しい運転姿勢が取れな方(手のケガ、不自由など)
- 眠気を促す薬を服用中の方
- 飲酒されている方
- 有効な顔写真付きの身分証明のない方
- 歩行困難、視覚や聴覚に支障がある方(安全性の視点のため)
車いすのレンタルには数に限りがあるそうなので、会場に到着次第して入場する前に車いすのレンタル手続きをしてください!
妊婦さんが万博を楽しむための裏技・アドバイス
1. 優先入場レーンを活用しよう
多くのパビリオンでは、妊婦さんやベビーカー利用者向けの優先入場レーンが設けられています。これらを活用することで、長時間の立ち待ちを避けることができます。
優先入場が可能なパビリオン例:
- オランダ館
- サウジアラビア館
- タイ館
- フランス館
- ペルー館
- ポーランド館
- インドネシア館
- ドイツ館
- イタリア館
- イギリス館
- スイス館
- アルジェリア館
- 中国館
- アメリカ館
※ただ当日の混雑状況によって異なります。そもそも入場制限をしていたら優先レーンも使えないです。
またスタッフの方がバタバタしていて気づいてもらえないと優先レーンに連れて行ってもらえなかったりしますので状況をみてスタッフの方に声をかけてみましょう。
★私が実際に行った海外パビリオンの優先入場についてまとめてますので、
詳細が気になる方はぜひチェックしてみてください。

2. 移動手段を賢く使い分ける
パーソナルモビリティが利用できない場合でも、以下の移動手段を組み合わせることで負担を軽減できます。
- 車いす:数量限定ですが、会場入り口でレンタルできます。
- 有料バス: 会場内を巡回するバスサービス
- 休憩スポット: リング下やパビリオン周辺の休憩エリアを計画的に利用
- 付き添い者にサポートしてもらう: パートナーや家族と一緒に来場し、効率的に回る

会場内に設置されている竹のベンチは、一回座ると立ち上がれなくなるくらい居心地がよかったです。とてもリラックスできました👏
3. 時間配分と体調管理
妊娠中の体調は変化しやすいため、以下の点を心がけましょう。
- 午前中の早い時間帯: 体調が安定している時間帯を狙う
- こまめな休憩: 無理をせず、30分〜1時間に一度は休憩を取る
- 水分補給: 脱水症状を防ぐため、こまめな水分補給を心がける
- 快適な服装: 歩きやすい靴と体温調節しやすい服装を選ぶ
大阪万博会場内は、とにかく日陰が少ないです。たくさん歩く上に、直射日光の中列に並ぶのはとても大変です。
出来るだけ涼しいい時間帯(午前中or 夕方以降)などに行くのも一つです!
妊婦はシミができやすい!と言いますよね。でも会場内の日傘使用はやめておいた方がいいです。万博での紫外線対策は下記を参考にしてください。

万博会場内は立地の関係上とても寒暖差があります。服装選びに困っている方は下記記事もお役に立てるかと思います👍

4. 事前準備の重要性
会場到着前にチェックしておきたいこと:
- 最新のパビリオン情報と優先レーンの有無
- 授乳室や休憩スペースの場所
- 緊急時の連絡先や近隣の医療機関
- 天気予報と服装の準備
5.妊婦が万博を楽しむための必携アイテム
★母子手帳と妊婦マーク
万が一の際の身分証明と医療情報のために、母子手帳は必ず携帯しましょう。
妊婦マークは、周囲の人々に妊婦であることを知らせる重要なツールです。
バッグの見やすい位置に付けて、スタッフや他の来場者に配慮してもらいやすくしましょう。
★水分補給グッズ
万博会場内にも自動販売機がありますが、広い園内をたくさん歩くため、こまめな水分補給が不可欠です。
ペットボトル1本を持参し、無料の給水スポットで補充することをおすすめします。
実際に利用した給水器のお水は、冷たくて美味しかったです。
★日焼け対策と防寒グッズ
万博会場は屋根が少なく、基本的に直射日光にさらされます。
妊娠中は特に日焼けによるシミができやすいため、帽子、日焼け止め、サングラスは必須です。
また、大屋根リング上部では潮風が強く、夕方以降は急に冷え込むため、コンパクトな羽織物も用意しておきましょう。
★歩きやすい靴
会場内はとにかく広く、たくさん歩くことになります。
30分に1回ほど休憩しながらでしたが、半日で2万歩歩きました…。
妊婦さんは履きなれた靴や、運動靴で行くことを強くお勧めいたします。
5. スマートフォンアプリの活用
万博公式アプリを活用して、以下の情報をリアルタイムでチェックしましょう。
- パビリオンの待ち時間
- パーソナルモビリティの貸出状況
- 休憩スペースの場所
- イベントスケジュール
まとめ
大阪万博は妊婦さんにとって負担の大きいイベントかもしれませんが、適切な準備と工夫により、安全で楽しい体験にすることができます!
パーソナルモビリティの利用については、妊婦さんはたとえ初期であっても安全面を考慮して使用しないことをお勧めします。
何より大切なのは、母体と赤ちゃんの安全です。体調に不安がある場合は、無理をせず、医師と相談の上で参加を検討することをお勧めします。
万博は一生に一度の貴重な体験です。適切な準備と心構えで、素晴らしい思い出を作ってくださいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

